トレンド中の“押し目/戻り目”を見極める:上級者の「フェイク抜け」活用術

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はじめに

トレンド中の押し目・戻り目でエントリーするのは王道ですが、
誰でもできるわけではありません。
むしろ多くのトレーダーは、

押し目だと思ったらそのまま割れて損切り
戻り目だと思ったらそのまま抜けて逆行
という失敗を経験します。

上級者が押し目/戻り目を見極めるときに必ず見ているのは、
“フェイク抜け(ダマシ)”が発生したかどうか
です。

この記事では、トレンドの押し目/戻り目を高精度で狙うための「フェイク抜け活用術」を解説します。

● フェイク抜けとは?

フェイク抜けとは、

  • 節目を一度抜く

  • しかしすぐに戻る

  • 逆方向の勢いが強くなる

という動き。

これは相場で最も頻繁に出る“プロの罠”です。

● なぜフェイク抜けが重要なのか

押し目/戻り目は
本当の支持・抵抗帯が確認できた瞬間 を狙うのがベストです。

その“確認”がフェイク抜け。

フェイク抜けが入る=

「市場が一度ロスカットを巻き込んでから本来の方向へ動く準備が完了した」
という状態。

● 押し目のフェイク抜け(上昇トレンド)

上昇トレンド中の押し目では、
以下の形がよく出ます:

  1. 押し目候補の安値を割る

  2. 弱い売りが入る

  3. しかし戻し(ヒゲ)が強い

  4. 本来の上昇に戻る

  5. ロスカット巻き込みで急上昇

この“割って戻る”動きこそ最高の押し目サイン。

● 戻り目のフェイク抜け(下降トレンド)

下降トレンド中の戻り目では、

  1. 戻り候補の高値を一度抜く

  2. 強いように見えて弱い

  3. 一気に落ちる

  4. 売り勢が加速

この抜けた瞬間に初心者は高値掴みしがちですが、
上級者は「抜けたら戻り目成立の可能性」と逆に考えます。

● フェイク抜けは“注文狩りの証拠”

フェイク抜けは、
流動性狩り(Liquidity Hunt)が行われた証拠です。

  • 抜けた瞬間にロングの逆指値買い

  • ショートの損切り買い

  • 大口がそれを食べる

  • その後に本来の方向へ流れる

これが押し目/戻り目の本質。

● 上級者が押し目で狙う3つの形

① 割って長い下ヒゲ

→ 大口が買った証拠

② 割って小さなV字

→ 反発の強さが本物

③ 割ってレンジ化(仕込み)

→ 最も強い上昇になりやすい

● 押し目/戻り目で避けるべき形

  • 割らずに反転

  • 抜けた後に勢いがない

  • フェイク抜け後に時間がかかりすぎる

  • ボラが小さすぎる

これらは“不完全な押し目”で勝率が低い。

最後に

押し目/戻り目を確実に取りたいなら、
必ず“フェイク抜け”を待つべきです。
一度割って戻る動きは、
大口がポジションを仕込み、ロスカットを吸収した証拠。
この動きが確認できたラインこそ、
本物の押し目/戻り目になります。

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