はじめに
“損小利大”は誰もが知る黄金ルールですが、
実際にできる人はほとんどいません。
理由は単純で、
“玉操作(ポジション操作)”を理解していないからです。
上級者は単にエントリーして決済するだけでなく、
状況に応じて「増やす・減らす」を巧みに使い分けて、
リスクを抑えつつ利益を最大化しています。
今回は、損小利大を実戦レベルで達成するための“玉操作の極意”を解説します。
● 玉操作とは“動的なポジション管理”
単発のエントリーではなく、
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入る
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出る
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増やす
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減らす
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動かす
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逃げる
すべての行動を含めた“設計”のこと。
上級者は、
「どこで建てて、どこで増やして、どこで逃げるか」
を明確に決めています。
● ① 部分利確で“含み益を守る”
部分利確は、
トレンドの初動で必ず行うべき操作。
理由:
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最初の利益を確保できる
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ポジションの一部は残る
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心理的負担が減る
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損切り位置を広げられる
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資金管理が安定する
特に上級者は、
“最初の波で1/3だけ利確する”
という戦略をよく使います。
● ② 追撃(増し玉)は“勝っている時にだけ使う武器”
追撃は最も強力な武器ですが、
使い方を間違えると破滅します。
ルールは一つ:
含み益の時しか追撃しない
逆行したら即切る
追撃ポイント:
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押し目のフェイク抜け後
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ブレイク後の戻し
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トレンド中の加速ポイント
追撃は“正しい場所で使えば最強”。
● ③ 分割エントリーが最もリスクを下げる
1撃で入るとメンタルが崩れます。
上級者は分割で入り、押し目を拾いながら玉を育てます。
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1/3 → 仮エントリー
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1/3 → 押し目確定後に追加
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1/3 → トレンド確定後に追加
この形が最も安定します。
● ④ トレーリングで利益を最大化
上級者は、
“利確は目標値ではなくチャートを見る”
という考え方。
トレンド中はラインに沿ってトレーリング。
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上昇なら直近安値に沿わせる
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下落なら直近高値に沿わせる
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加速したら距離を空ける
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横ばいなら距離を詰める
これで“取れる波を最大限取る”ことができます。
● ⑤ 玉操作は感情を排除する装置
玉操作の最大のメリットはメンタルです。
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部分利確で安心
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追撃で利益が伸びる
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分割でエントリーに迷わない
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トレーリングで利確判断がブレない
つまり玉操作とは、
勝つための自動メンタル設計とも言えます。
最後に
損小利大は技術ではなく設計です。
単にエントリーと決済を繰り返すのではなく、
部分利確、追撃、分割、トレーリングを組み合わせることで、
“負けは小さく、勝ちは大きく”が実現します。
玉操作こそが、上級者トレードの核心です。



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